映画上映『プリズン・サークル』(監督:坂上香)+トークセッション(テーマ:負の世代間連鎖を断つために)
- 会場
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メニコン シアターAoi
ACCESS
〇JR中央本線千種駅地下改札口方面、5番出口より徒歩4分
〇名古屋市営地下鉄、東山線:千種駅5番出口より徒歩4分
〇名古屋市営地下鉄 桜通線:車道駅4番出口出てすぐ左折。徒歩約7分 - スケジュール
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2024年7月28日(日) 13:15上映開始
受付開始・開場は開演の30分前 - チケット
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- 発売日:
- 2024年6月22日(土)AM10:00
- 料金 :
- 〈全席自由〉
一般1,000円
U25/障がい者割引500円
取材許可まで6年、撮影2年
ーー初めて日本の刑務所にカメラを入れた圧巻のドキュメンタリー
映画『プリズン・サークル』について
ぼくたちがここにいる本当の理由
「島根あさひ社会復帰促進センター」は、官民協働の新しい刑務所。警備や職業訓練などを民間が担い、ドアの施錠や食事の搬送は自動化され、ICタグとCCTVカメラが受刑者を監視する。しかし、その真の新しさは、受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」というプログラムを日本で唯一導入している点にある。なぜ自分は今ここにいるのか、いかにして償うのか? 彼らが向き合うのは、犯した罪だけではない。幼い頃に経験した貧困、いじめ、虐待、差別などの記憶。痛み、悲しみ、恥辱や怒りといった感情。そして、それらを表現する言葉を獲得していく…。
監督は、『ライファーズ 終身刑を超えて』『トークバック 沈黙を破る女たち』など、米国の受刑者を取材し続けてきた坂上香。日本初となる刑務所内の長期撮影には、大きな壁が立ちはだかった。取材許可が降りるまでに要した時間は、実に6年。この塀の中のプログラムに2年間密着したカメラは、窃盗や詐欺、強盗傷人、傷害致死などで服役する4人の若者たちが、新たな価値観や生き方を身につけていく姿を克明に描き出していく。
「芸術監督トークシリーズ」について
劇場がインクルーシブな場所であるために
メニコン シアターAoiの目指す姿を「自分が主役と思える場所」と定義し、常にマイノリティに寄り添う場所でありたいと志す芸術監督の山口茜が自ら発案・企画するトークシリーズを、2024年度より始動します。
山口が掲げる劇場の目指す姿を見据え、山口が、劇場が、そして作り手・観客をはじめとして、この社会を構成する全ての人が、他者に寄り添い、インクルーシブであるために考えるべきこと、知っておく必要があることを、共に学ぶためのトークシリーズです。
各回、映画もしくは演劇の作品鑑賞とその後のトークセッションをワンセットでご覧いただきます。トークについては、作品に関係する様々な要素から、トークホストも務める山口が、劇場がインクルーシブであるために考えを深めたいテーマを選び、各作品のクリエーターに加えて、そのテーマに知見を有するゲストを招き、山口が来場者とともに学ぶことのできる場づくりを行います。
トークセッションの内容は社会的な共有知と考え、後日レポート記事をWEB上で公開し、インクルーシブな劇場、そして社会が実現に繋がることを目指します。
アーティストプロフィール
坂上香
ドキュメンタリー映画監督。NPO法人「out of frame」代表。一橋大学客員准教授。高校卒業と同時に渡米・留学、ピッツバーグ大学で社会経済開発学の修士号を取得。南米を放浪した後、帰国後TVドキュメンタリーの道へ。「被害者」による死刑廃止運動、犯罪者の更生、回復共同体、修復的司法、ドラッグコート(薬物裁判所)など、暴力・犯罪に対するオルターナティブな向き合い方を映像化。ATP賞第1回新人奨励賞を皮切りに、ギャラクシー賞大賞、文化庁芸術祭テレビ部門優秀賞、ATPドキュメンタリー部門優秀賞等、数多くの賞を受賞。2001年TV業界を去り、大学専任教員に転職。メディア教育に従事しながら、薬物依存症の女性やその子どもたち、刑務所等に収容される人々を対象に、映像やアートを使ったワークショップも行う。2012年、映画制作に専念するためインディペンデントに。劇場初公開作品でアメリカの刑務所が舞台の『ライファーズ 終身刑を超えて』(2004)で、New York International Independent Film and Video Festival海外ドキュメンタリー部門最優秀賞を受賞。2作目の『トークバック 沈黙を破る女たち』(2013)はLondon Feminist Film Festivalのオープニングに選ばれる。「暴力の後をいかに生きるか」をテーマに、「希望」や「成長」に着目した作品をこれからも作り続けていきたいと考える。主な著書に『癒しと和解への旅』(岩波書店)、『ライファーズ 罪に向きあう』(みすず書房)、「プリズン・サークル」(岩波書店)、「根っからの悪人っているの?」(創元社)。絵本の翻訳に『ねぇねぇ、もういちどききたいな わたしがうまれたよるのこと』、『きょうのわたしは ソワソワ ワクワク』(偕成社)。
中川瑛
モラハラ・DV加害当事者団体GADHAを主宰し、ミクロな「加害者個人」の変容や、その背景にあるマクロな「加害者を生み出す構造」の変容に取り組む。近著に『別居・離婚後の「共同親権」を考える(分担執筆 第五章担当)』(明石書店)、『ハラスメントがおきない職場のつくり方』(大和書房)、『孤独になることば、人と生きることば』(扶桑社)、コミック『99%離婚』(KADOKAWA)シリーズ原作など。
山口茜
劇作家・演出家。龍谷大学文学部日本語日本文学科卒業後、自らでプロデュースし演劇を上演する団体、トリコ・Aプロデュースを設立。京都を拠点とし、東京・大阪などでも演劇を上演。関西では演劇ワークショップの講師などもつとめる。2007年9月〜2009年9月までの2年間文化庁新進芸術家海外留学制度研修員としてフィンランドに滞在。帰国後、活動を再開し、利賀演劇人コンクール2015に参加したメンバーでサファリ・Pを立ち上げ。2010年からは龍谷大学非常勤で講師も務める。2021年~メニコン シアターAoi芸術監督。
キャスト・スタッフ
『プリズン・サークル』監督:坂上香
企画・トークホスト:山口茜(メニコン シアターAoi芸術監督)
トークゲスト:坂上香(『プリズン・サークル』監督)、中川瑛(GADHA代表)
公演概要
プレイガイド
発売日:6月22日(土)午前10:00
●窓口販売:シアターAoi 事務室(受付時間 10:00〜17:00 ※休館日をのぞく)
●電話予約:052-938-7185
(予約から1週間以内に劇場事務所で引取・精算/受付時間 10:00〜17:00 ※休館日をのぞく)
●メニコン シアターAoi WEB予約
●peatix:https://aoitalkprisoncircle.peatix.com/
※ チケット購入後のキャンセル・変更・払戻はできません。
※ 購入方法によりチケット代金のほかに手数料が必要になる場合があります。
※ 未就学児童入場不可
※ U25チケットは、公演当日に年齢が確認できる身分証明書をご持参ください。
※ 障がい者割引は、障害者手帳等をお持ちの方がご購入いただけます。当日会場にて手帳等をご提示ください。介助が必要な場合、介助の方は1名様のみ無料です。(電話・窓口受付のみ対応)
※ 車椅子でのご来場、補助犬のご同伴をご希望の方は、お電話または窓口にてお申込みください。
アクセシビリティ / 字幕
・映画:バリアフリー日本語字幕つき上映
・トークセッション:UDトークを使用した日本語字幕対応
スタッフ
制作:合同会社syuz'gen
クレジット
主催:公益財団法人メニコン芸術文化記念財団
ご来場にあたっての注意事項
・お車で来場の際は、近隣の有料駐車場へ自費負担のうえお止めいただきますようお願いいたします。
・敷地内のスペースについては、お体が不自由な方専用の駐車場と搬出入のスペースであり駐車についてはご遠慮願います。
お問い合わせ
公益財団法人メニコン芸術文化記念財団
Email:info-aoi@meniconart.or.jp
TEL:052-938-7185(受付時間: 10:00~17:00)*休館日をのぞく
FAX:052-982-9108